―取り調べ中、刑事は冲方さんの拳

冲方丁のこち留 自白主義の怖さ ――本書『冲方丁のこち留』は、冲方さんが身に覚えのない妻へのDV(ドメスティック・バイオレンス)容疑で逮捕され、渋谷警察署内の留置場に9日間も閉じ込められた挙げ句、無罪放免になるまでの顛末が“喜劇調”で綴られています。妻がほんとうに被害届を出していたのか、最後まではっきりせず、まさに理不尽の極み。 シャネルiphone7ケースこれが日本の司法の現実かと思うと、寒けを覚えました。  冲方 警察が逮捕状で私が妻にDVをしたという「作文」を行なうと、検察や裁判所はそれに従って有罪の判決を導くというストーリーが出来上がっている。 グッチ iphone7ケース,たとえ前後の事実関係に矛盾があっても、一度逮捕されてしまうとなかったことにされてしまう。警察の取り調べとは、当事者から事実関係を聞き出して捜査の参考にするのではありません。 ルイヴィトンiphone7ケースあらかじめ用意された筋書きに当てはまる自白を被疑者にさせ、それを調書に記録する作業のことをいうのです。いわゆる自白主義。 シャネルiphone7ケースほんとうに怖いと思いました。  ――逮捕状には「妻の顔を右手拳で一発殴って前歯破損の疑い」という文言があったそうですが、それほどの勢いで殴れば、自分の拳にも当然、傷が残るはずです。 グッチiphone7ケース取り調べの刑事には手を見せたのでしょうか?  冲方 鑑識の人にお願いして、証拠として写真を撮らせました。彼は「いちおう撮っておかないとね」と思い出したようにいっていましたが。 シャネルiphone7ケースそもそも被疑者の側から訴えなければ、調べようとしないことがおかしい。事実は彼らにとってはどうでもいいということなのか、と痛感しました。 ルイヴィトンiphone7ケース  ――取り調べ中、刑事は冲方さんの拳か手にした何かが偶然、妻に当たってしまったのではないかというロジック(?)を持ち出して罪を認めさせようとしたそうです。あまりにも筋立てに無理があるというか、ここまで来ると、たしかに喜劇。 グッチiPhone7ケースもはや笑うしかないですね。

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 冲方 刑事にしてみれば、たとえ机上の空論でも、調書の文面の辻褄が合っていればいい。 シャネルiphone7ケース裁判官のほうも「いつもの書き方」になっていれば、それでかまわないのでしょう。  ――本書を読むと、取り調べの様子というのは、テレビなどでよく見る光景とはかなり違いますね。 グッチiPhone7ケース老練な刑事が優しげに話しかけてくるなんてことはなく、いきなり手錠をはめられ、ロープでスチールパイプの椅子に縛り付けられる。驚愕します。 シャネルiPhone7ケース  冲方 彼らも最初から「逮捕する」とはいわないんですよ。警察に対する信頼を逆手に取って、「署に着いたらお話しします」といって、いきなり取調室に入れる。 ヴィトン iphone7ケース密室にして逃げられなくしたうえで、「規則ですので、財布や携帯電話をお預かりします」といって身の回りの物を取り上げる。完全に外部との連絡を遮断したうえで、「逮捕状が出ています」と攻めてくるわけです。 ヴィトン iphone7ケース  ――留置場に入れられてからも、壮絶な経験をされましたね。「留置場弁当」の食材はんによると、吉良家を通じて幕府からさまざまな便宜を図ってもらっていた西本願寺が、必死に調べてもわからなかったということは、「真相は幕府の人間以外誰もわからなかった可能性が高いです」。 シャネルiphone7ケース  つまり、赤穂浪士が討ち入り事件を起こしたのは、吉良上野介にイジメられていた主君の復讐のためだった、というこれまでの常識も、完全に正しいものではない可能性があるといいます。  それは今後の解明に委ねるとして、大喜さんは今回の発見の意義について、「刃傷事件の真相が明らかになったとは言えませんが、刃傷事件直後の吉良上野介の様子が描かれた史料は極めて珍しい」としています。 ルイヴィトンiphone7ケース  ちなみに、同時に発見された「吉良若狭守義冬書状(きらわかさのかみよしふゆしょじょう)」には上野介の父、吉良義冬が築地本願寺の建立について、築地の埋め立て前から便宜を図っていたことがわかる記述があったそう。西本願寺の出先機関とも言える築地御坊(現・築地本願寺)の建立に、吉良家が何らかの形で関わっていたことは予想されていましたが、はっきりとした記録はなくこちらも“新発見”だったそうです。 ヴィトン iphone7ケース質素で味付けは薄い。なるべく被疑者に糖分と塩分を摂らせないことで、集中力と抵抗力を奪い、自白に追い込むためだと推察されています。 エルメス iphone7ケース就寝中にも照明を消してくれず、手で目を覆ったりすると、注意されるという。(拷問の禁止を定めている)憲法無視も甚だしいと感じました。 ヴィトン iphone7ケース  冲方 拉致、監禁、拷問。いわれのない罪で留置場に放り込まれた人も、その瞬間から、人権から逸脱した世界をさ迷う羽目になるわけです。 ヴィトン iphone7ケースたとえば、布団のたたみ方には模範とされる例があり、それが写真で示されている。少しでも向きが違ったりすると、布団が没収され、冷たい地べたで寝ることを強要される。 シャネルiphone7ケース  ――いちおう先進国と呼ばれる日本において、そのような人権無視が平然と行なわれているとは……。  冲方 留置場で一緒になった外国人が「こんな所は初めて見た」といって驚いていました。 マイケルコースiphone7ケースカバー激安その方は5カ国で刑務所に入った経験があるそうですが(笑)、「日本の留置場は最悪だ」といっていました。